九死
るるりら

闇の中で物も言葉も色ずくのを止めてしまって 
意味を なくしてしまいました 
ざあざあとふるのは あめですか ただごとではない音に
あらゆるものが ふるえていました

ごうごうごう 川川  /// です
まるでいつもとは ちがう  /// です 

泥川があばれ 地面を敲きつけ  イノチが点滅します
大気は放電し イカズチがいくつも落ち 窓ガラスは ふるえ 
部屋の明りも 点滅しています  大気も 点滅しています

魚群探知機のような画像を 喰い入るように見つめます
「入道雲が 雷雲を形成させます」
人の心も  雷雲を形成させたがっています
もともと土砂崩れの懸念があった場所では、
人も木も家も道も ながれませんでした
たまたま土砂崩れに対処していた場所では、 
なにごともありませんでした

平穏だと思っていた入道雲の場所には、青天の霹靂

ヘリコプターが飛んでいます
そこから なにが見えますか 百パーセントの天災ですか
そんなに 下ばかりみないでください 九十パーセントの人災ですか
絶望だけが死病ではありませんでした
希望も死病でした



ぼくらは 点滅しています







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わたしの住んでいる地域である 広島市安佐南区で大規模の土砂崩れ
が発生いたしました。

この詩は 災害直後に この作品と とても類似する作品を 一度は
このサイトに あげさせていただいていたものです。
そのときには 温かいレスやポイントをいただきましたにもかかわらず、
わたしは削除を行いました。

レスに対するお礼や お見舞いをいただいても
私自身の被害は 運よく 全く ありませんので
レスへの辺礼が 心苦しくなり 削除したのです。

今回は、前もって みなさんに おつたえしておこうと思います。 
ポイントやレスをいただいても、わたしから返礼の言葉は 書きません。

★広島の災害への義捐金の募集が、始まりました。
みなさま どうぞ わたしの住む地域の復興に ご協力くださいませ。

http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/60/giennkinn.html



自由詩 九死 Copyright るるりら 2014-08-28 11:00:52
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