はるな


なめらかな時間のなかを
女がひとり
黙っている
場ちがいな寒さをたえながら
来るはずのない返事を望んでいる

皮のない果物のように
傷みやすい夢であった



自由詩Copyright はるな 2014-08-28 01:43:46
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