その日、風鈴の割れる音をきいた
阿ト理恵




なつとあきすきませますぎすきがなくだらけた暮らしすきをほしがる


さらさらときれいに流れない指がひっかかってひっかきもがくざらざら


タトタトと外ハネまわる半角で兼ねてより嫌いある女が


その日、風鈴の割れる音をきいた。あしもとにしがしのびよる


ほこり、すをのみ、夕とどろき、うらら、なきこけるあたま眠るしかない




短歌 その日、風鈴の割れる音をきいた Copyright 阿ト理恵 2014-08-25 22:00:11
notebook Home