なすがママに
浩一

なすがママに
きゅうりがパパになった

それはつまり
結婚当初
かれらが毎晩毎晩
いやになるほど毎晩毎晩
はげしくくるおしく まぐわったことを意味する
まくわうりのように

ああいやらしい

それで生まれた子供がきゅうりなす
キューリナス・アマデウス・モッツァレラ
どこか有名な音楽家の名に似ていた

だが
くちさがない近所の糞がきどもは
徒党を組んで
かれをアイノコとして
迫害し 糾弾し 差別した

結果 かれは多少ぐれた
グレタ・ガルポのように

かくして
立派なチンピラに成長したかれは
おなじく立派なチンピラともだちとともに
「心は常に孤独な狩人楽団」
という
わけの分からない名のバンドを組んで

「レディはどんな?」
とか
「イエイ!スタディ」とかいう
ヒット曲を連発し
大金持ちになった

そして当時つきあっていた
お尻のような桃や
お乳のようなパパイヤを袖にして
結局
****のような柘榴と結婚した

そしてかれらは毎晩毎晩
いやになるほど毎晩毎晩・・・・・・

ああ 人生は祭りだ お祭りだ
暗くて楽しい
ああ 人生はつづく つづいてゆく

オブラディ ブラブラ
オブラディ ブラブラ

ああすばらしい


自由詩 なすがママに Copyright 浩一 2014-08-23 20:49:03
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