夏の玄界灘
オダ カズヒコ


「少年」という 秘密の錠剤を飲む 琥珀色した アクリルキューブ

玄界灘の 波濤を受けて 最果てをひとつ知るひと ふたつ知るひと

拒んだら もう無い様な気がしている 恋の赤道をまたぐ 子午線のような想い

暑さとは 違う意味でたぎっている 8月のクラッシュドアイス 悔いばかりの夏

わたしたち きっと悲しい 世界中の ピアスの耳を くり抜くよりも





  


短歌 夏の玄界灘 Copyright オダ カズヒコ 2014-08-21 02:15:39
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