夏の終わり
吉岡ペペロ
他者に無関心なひとが優しくみえるように
穏やかなひとが人格が高いひとのようにみえることがある
しかしながら穏やかにみえるような奴らの大半は
ただ諦めているだけの薄笑い野郎だ
諦めているという怠惰や恥を
薄笑いでごまかしている単なる卑怯者どもだ
むっとする風が道路に吹いている
ビルのうえには青い空が貼りついている
刷毛で塗られたような雲がなんだか秋めいている
もういつほどけてもおかしくない暑気だ
悟りには程遠い粗雑な午後だった
他者に無関心なひとが優しくみえるように
穏やかなひとが人格が高いひとのようにみえることがある
しかしながら穏やかにみえるような奴らの大半は
ただ諦めているだけの薄笑い野郎だ
諦めているという怠惰や恥を
薄笑いでごまかしている単なる卑怯者どもだ