無人島建設費は心
陽向

骨にくっついた価値を涙に乗せて
夢に突き刺したなら
溢れたその想いは
いずれ泡のように消滅するだろう

大事だから誰かに奪われると恐れ
生命の求める夢を
誰かに見せつけられた才能に
自分の価値を破壊され
無理と断言される前に自ら破壊する
誰かの希望だらけの絶望に
足場ごと持っていかれる

その矢は自分に跳ね返ってくるんだ!

見えないものの中の
見えるものが信じられず
それが生きる目的なはずなのに
暇潰しの材料に

君は意志を石のように
海に捨てるのだろうか
安心できるから捨てて
捨てたことに絶望するのなら
諦めることに失敗し
間違えて希望を手に入れた方がいい
比べられない生命の価値が求めているのはなんだ


自由詩 無人島建設費は心 Copyright 陽向 2014-08-19 22:04:19
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