君の目
あおい満月

あの日以来、
君のその瑪瑙色の目を見てから
すべて吸いとられてしまった
この腕にじみついていたものすべてが
洗い流されてしまった

君のその瑪瑙色の目を見てから
ぼくの黒い目は
十字架にはりつけにされた

君の目は
見たものすべてを
グラスの海のそこに眠らせる
ただ、
君のその瑪瑙色の目は
猜疑の針を持って
ぼくのなかに入り込んでくる
どこまでも
血を探しながら



自由詩 君の目 Copyright あおい満月 2014-08-18 15:29:17
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