超破壊少女
瑞海
超破壊少女は今日も行く
決して"不良"なんかじゃない
日頃の鬱憤を
機関銃に変えてゆくだけなのだ
紺色のスカートをひらひらなびかせて
道路のど真ん中颯爽と歩く
今日も夜の街を徘徊(自称 パトロール)
「道端で家出少女に
セクシュアル・ハラスメントする
58歳会社員男性。撃つべきか!!!!」
酔っぱらり58歳の
右側の落書きされた壁に一発
しかし超破壊少女こそ家出少女なのだ
首から足まで青紫の証
最大の恨みでマシンガンが飛びたしたが
引き金はひけない
超破壊少女は今日も行く
日頃の鬱憤を
マシンガンに変えないように
我慢して 我慢して
夜の街を行く