何か少しだけ哀しい
陽向

君が笑顔で食事している

僕は 朝飯は吐気がして食べる気がしない

友達が結婚したと聞いた時 僕はおめでとうも言えなかった

さらに 子供まで出来たと 思わず すごいねと苦笑いした


男はつらいよ 男は好きな人を幸せにするためなら
多少の苦労も厭わないのか

よく朝飯食べれるなと思う そんな笑顔で
僕は吐気がして食べる気がしない


子供の頃食べれなかった 高いアイスを毎日食べてる
僕が大人になったと実感出来るのは ただそれだけだ

趣味を職業にしたいという夢 誰だって持ってる
誰だって持ってると知った時 開いた口が塞がらなかった
なぜ? 恥ずかしい…開いた口が塞がらないんだと思われたくないから
開いた口を塞いだ


夕日の頃 僕は家に帰る
君は疲れたような笑顔 僕もだ


自由詩 何か少しだけ哀しい Copyright 陽向 2014-08-16 12:13:15
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