海月の刺傷
瑞海


あの日の海のお土産
S字になってへばりつく
海月の刺傷

海の中で
気が遠くなってしまって
その後は全然覚えてないの

でも確かに誰かに
抱きかかえられて
浜辺に座ったの
目を覚まして辺りを見回して
ひょろっとした茶髪のあなたを見た

ずっと海に通って
やっと見つけた救世主
瞳の澄んだ風にあたる人
泡になって消えそうだから
もう少し待って欲しい

これからあなたに
お礼の菓子折り持っていくので
お口に合わなければ
全然食べなくてもいいので…

海の近くの喫茶店
扉の鈴が鳴った途端
あなたの瞳に吸い込まれて

行き道練習してた
"貰ってくれますか?"
の一言が言えない




自由詩 海月の刺傷 Copyright 瑞海 2014-08-15 21:52:59
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