コトバの力
浩一

だれもが日々薄々感じてはいるが
まだ言語化できていないこと

だれもが無意識では分かっているが
言語化しようとはつゆ思ってもいないこと

そんなことどもを 深く察して
的確な語彙の選択と結合で言語化出来たならば

それはひどい妄想かも知れないけれど
それは単なる夢かも知れないけれど

コトバはその本来の力を発揮して
あの名高き「実践」に拮抗できるかも知れない

それはわたしには無理かも知れないけれど
それはわたしの力の及ばぬことかも知れないけれど

その時だけ たぶん
そんなときだけ

コトバがその本来の力を発揮して
意識の地平をすこし拡げる


自由詩 コトバの力 Copyright 浩一 2014-08-04 18:54:19
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