夕立を待つ
未有花

青空に洗濯物のはためいてハミングすればさわやかな風

さまざまに形を変えて雲は行く見ていて飽きない空の劇場

ヒグラシの遠い呼び声懐かしい記憶の森へ心は帰る

炎天下汗をぬぐえば向日葵もこうべを垂れる陽炎の道

夏空に入道雲の湧き立ちて憧れ馳せる遠い世界に

日盛りの畳でのびる猫の仔と簾の向こう夕立を待つ


短歌 夕立を待つ Copyright 未有花 2014-08-04 09:15:06縦
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黄昏遊戯