かたおもい
nonya
華がなければ
覚えてもらえない
名前がなければ
呼んでもらえない
色がなければ
背景にもなれない
嫌ってもらわなければ
記憶にもなれない
でも
生きている
あなたが見ているのと
まったく違った世界で
悠々と生き長らえている
そして
あなたが
見たこともないような指使いで
あなたが
見ることもないであろう風景を
飽きもせず描き続けている
わたしが
誰だかわかる?
まるで
雑草に話しかけられたような顔だね
でも
それでいいんだよ
わたしを知らないことが
あなたのプライドになるのなら
それでいい