凍える
草野大悟2

涙を語るのは
あの流れに立つアオサギの得意とするところだ
ながれてゆく
今を
捉えようと
日がな一日立ち尽くす彼は、彼女は
ここに生き場所を求めているかもしれない
あなた、や、わたし。

凍える涙は
語るものがたりさえ持ってない
その真実に気づいたとき
初めて
あなた、や、わたし

永遠という神話を
手にする。

ベルグラや
オーロラが
それぞれの色を
それぞれの形で
紡ぎ出す
この地で。


自由詩 凍える Copyright 草野大悟2 2014-07-30 21:47:23
notebook Home 戻る