悪戯
瑞海



夜の悪戯
午前2時に抜け出して
星と一緒に空を駆けた

君と降り立った夜の水族館
クラゲの展示に食いついて
離れない横顔が好きだ

少し足元照らすライトが
緊張感を膨れさせる
ゆったり流れる
張り詰めた空気も好きだ

真っ暗闇の海に出て
飲み込まれそうで怖くて
手を握って朝を待った

陽が出ると
君の目から海の分身
やっぱり君は地球の子だね
泣く顔が美しいのも好きだ

浅瀬に足着く君が
しゃんと立つ姿は
今までの歴史

僕は泣けないから
せめていろんなことさせてよ
もうここでも少しだけだから
最後までそばにいてよ

夜の悪戯
君と僕と宇宙の秘密



自由詩 悪戯 Copyright 瑞海 2014-07-29 01:10:20
notebook Home 戻る