悪戯
瑞海
夜の悪戯
午前2時に抜け出して
星と一緒に空を駆けた
君と降り立った夜の水族館
クラゲの展示に食いついて
離れない横顔が好きだ
少し足元照らすライトが
緊張感を膨れさせる
ゆったり流れる
張り詰めた空気も好きだ
真っ暗闇の海に出て
飲み込まれそうで怖くて
手を握って朝を待った
陽が出ると
君の目から海の分身
やっぱり君は地球の子だね
泣く顔が美しいのも好きだ
浅瀬に足着く君が
しゃんと立つ姿は
今までの歴史
僕は泣けないから
せめていろんなことさせてよ
もうここでも少しだけだから
最後までそばにいてよ
夜の悪戯
君と僕と宇宙の秘密