煙
瑞海
なにか焼ける匂い 煙
纏わりつく嫌悪と現実
逃れたいけど 誰も助けてくれない
差し出す手 届かなくて
夢にも出て来て 啼いて
腐ってゆく身や心
掻きむしって 切って 裂いて
それでも あなたは堕ちてしまった
責め続けて もうどれほど経ったかな
私は生まれた時から
泣いて この世に産まれたことを後悔した
たまに空を眺めるけど
綺麗と思えない
でも もう手遅れということだけ
はっきりわかる
煙に汚染されたら
もう元に戻れない
自由詩
煙
Copyright
瑞海
2014-07-23 20:47:04