───何か知らない巨きな鳥が
かすかにごろごろ鳴いてゐる
「旅程幻想」
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幸せであることが幸せだろうか
幸せになることが幸せだろうか
不幸であることが幸せだろうか
不幸になることが幸せだろうか
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あなたの幸せは誰かの不幸せ
それが耐えられぬ者は幸せになれぬ
それが耐えられぬこそ幸せのすべて
あなたの不幸せで誰かの幸せを購うことはできないというのに
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痛みに渇く私
あなたから贈られた痛みが私を
いまも生きさせる
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閉め忘れた牧場の木柵 白い扉から
半開きの推し戸から洩れて来るあの日のメロディ
頭の上でかすかにさえずる黒
鶫
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