夏の日のスイカよりも好きになりたい
ユッカ

夏の日のスイカよりも好きになりたい

大きなスーパーマーケット
よごれた小川
眠る幼児
泣いてる大人
そういう日々が
ありふれた風景になって
傷つくことを忘れても

夏の日のスイカよりも思い出したい

七夕に世界平和を願うことが
いとしい出来事のひとつだったとしたら
種をぶつけてあそんでいる
からっぽなのに痛い
あたしはなんだろう
もしかして
忘れられないから傷ついてばかりいるんだろうか

夏の日のスイカよりも冴えていたい

せりあがる熱のいきおいを
よく冷やして
それから優しくしたいと思う
よく考えて
これは重い果実


自由詩 夏の日のスイカよりも好きになりたい Copyright ユッカ 2014-07-14 01:18:39
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