ぶっつけ未詩1
Giton
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隣の部屋とのあいだの四角い窓に
また指人形の顔がのぞく
あいつはなにか言いたいことがあると
こうやって人形に言わせる
けさはコナンがメガネごしにこっちを睨んでいる
セーラームーンでないだけきょうはまだいい
ずっと睨んでいる なかなか言い出さない
おれも気がつかないふり
こんな習慣ができてから何か月たつかな
ふたりだけの暮らし
あいつとおれと鉢植え
さびしくないかと言われれば そうかなと
しかし、毎日しごとさえ終わればなぜか足が向く
この世は不思議なことだらけ
もともとこうだったと思うことにすれば
神秘はなにもない
もっと早くこうなればよかったかな
コナンがなにかしゃべりだした
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