ある物体
凍月




一滴の砂

流れ落ちる時間

反転する世界

ある前提による永遠



合わせ鏡の三角が

忘れ去られた

その時に

死は突然に

あるいは必然的に

音も立てずに訪れる



それは一種の運命

それは一瞬の運命



だけど誰一人気にしない

再び記憶が

戻るまで





























それまでずっと
待ち続けるよ

そんな

砂時計が

そこにある




自由詩 ある物体 Copyright 凍月 2014-07-04 22:33:15
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