風景
梅昆布茶

生きるたたずまい
気配だけではない
所作もふくめたその人の
生活感の座り具合とでもよぼうか

こころにはかたちがない
言い換えれば生きるエネルギーが
そのまま立ち居振る舞いとなって
表にみえてくるものだ

それは気付かないままに
それぞれが発している
生の信号なのかもしれない

見える見えないにかかわらず
変化しないものはない
もちろんひとのこころも例外ではない

こころをつなぎとめることはできない
かたちが無いものに鎖はつけられないのだ

光の当たり具合によって
風景の輪郭が変化してみえるように
みえないところでひとは
刻々と変化してゆくものだろう

でもその奥にあるたたずまいを
僕はそのひととして感じていきたいのだ

そしてそれがとらえにくいこころの
うつろう陰影を映すそのひとの風景で
あろうかともおもうのだ


自由詩 風景 Copyright 梅昆布茶 2014-07-03 22:07:04
notebook Home