あしたのこと



むかしよく不安になってた
ささいなこと
教室のまんなかで
ノートになみだをこぼしたこと
真夜中のベッドで
胸がどきどきしたこと

冴えた冬の朝の空気
放課後の図書館
橋の上の朝焼け
冷える足をはこびながら

もうずっと考えてたこと
ずっとかわらなかったこと
あのころのかわいそうでいとおしい自分を
わすれることなんてできないな
変われない夢をみて
ひとにやさしくしたいなんて

あいされない肌に這う明日
あしたがこないよる
はやくねむりたい
はやくおわりたいんだ



(140520)


自由詩 あしたのこと Copyright  2014-07-03 20:06:16
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