がらくた
マチネ

燃えている男の髪を写した
だけの
人々

彼らにまったく罪はない
だって
火は人なんかではない
人なんかではないのだから

赤い現象の中心をいったい誰が見るだろう
それは今
まさに
発光しているというのに?

光の中にいる
男をいったい誰が見るだろう

光の中で物質になった彼を
人々

がらくたとしか
見ないのだ


自由詩 がらくた Copyright マチネ 2014-07-02 04:24:47
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