星を見たい
もっぷ

夜明けの空の椅子に腰掛ける女神が
今朝はなみだせず
澄み渡った東京の青を見せてくれた
いまの彼女はとても気紛れ

やがて陽も落ちてしまった頃
わたしはまた、時を不幸にしたと嘆く
いつもの宵の訪れ
なみだする

空が宙へと名を変えて
満天は望めず
ひとかけらの瞬きすら
惜しみ

ここ
にいる限り

もう、さやかな冬のオリオンすら夢なのだろうか
(かつて、見たことがある
(どこで

(三ツ星の仲の良さ
(そしてとてもぬくそうに
(四つにかこまれて

地上の星などという言葉があるけれど
宙に求めたい
普通に、人間のように

星を見たい

星を
見たい



自由詩 星を見たい Copyright もっぷ 2014-06-30 01:47:04
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