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atsuchan69















































































































闇のなかで病んだ言葉が震えていた。

 詩、

と言うジャンルが、

不潔で忌み嫌われるものへの総称にすり替えられようとしていた。

多くの、欺瞞に満ちた愛を語る病人たちの残した、嘔吐物や、排泄物のなかでぴしゃぴしゃと跳ね踊る多毛類を、腹を空かせた両性具有の鳥獣たちが悦びの眼差しで見つめている。

死体のあるところに、禿鷹が集まるように、
地獄の摂理は、両性具有の鳥獣たちの柔らかい白身の肉を喰らう魔獣たち、
さらに魔獣の赤い肉を喰らう餓鬼畜生、
さらにその青い肉を喰らう妖獣たちを呼びあつめた。

病んだ言葉は、
眼をくり抜かれ、
舌を細かく刻まれて、
全裸で泣き叫びながら逃げてゆく。

その白い尻を目指して追いかける、

 詩、

と言うジャンルの病人たち。

高潔で品の良いことばが欲しければ、世界には、まだそのような場所が存在した。

ところが、
いわゆるヴィクトル・シクロフスキー的な「烏賊の匂い」のする、

 詩、

と言うジャンルでは、
弱さや、卑屈さ、醜さが、非日常の鎧を着けて
反自然的な「わがままな肥満児」として過保護に育てられた。

つまり現実世界では、全裸で泣き叫びながら逃げている行為こそが、

 詩、であるがごとく。

ぶっちゃけ、

詩人の多くは放送禁止用語満載の××××で×××な××××だらけじゃねえか
実生活で負けている奴らがなんで本なんか出せるんだよ
そんな本、誰が読むんだよ
誰が買うんだよ、買うワケねえだろうが。アホかおまえらは

ためしに真っ赤なシャツを着て緑色のジャージのパンツを穿いて駅前に立ってみろよ
そんでもって自作のわけのわからん

連鎖をはじめた水の世界の甲殻類たちよ

みたいな詩をマイク片手に朗読してみいちゅうの
いまどきのヤクザは親切だけれど
わんぱくなお兄ちゃんなら囲んで笑って
そのあと一緒に来いよって連れて行っちゃうっていうの

 と、いうことで

わたしは逃げない。
この闇の中で、
平易さのともなった棘のある強いことばで

 詩、

そしてこの闇そのものを見つめて

書く。
得体のしれない、このことばのつづりを








自由詩 削除 Copyright atsuchan69 2014-06-28 11:34:16
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