お友達でいましょう
ユッカ

黒い制服で埋葬していたのは
美しくない未来だったのかもしれない
風になびくカーテン
気取った口調
秒針のない時計を
助けを求めるように見あげると
いつも針が動くところだった

あの美しかった放課後ですべてが終わっていたなら
こんなにこじれてしまうこともなく
あなたを許していられたのに
愛を主張するわたしの言うことのすべてが
あなたの心を無視している

話がしたいと言っていた
あなた以外の誰かに出逢ってはじめて
あなたがわたしに求めていた数々の言葉が
なんだったのかを知るんだ

風になびくカーテン
行かないと
授業が始まるから

風になびくカーテン
その睫毛がふるえても
行かないと
授業に遅れるから

風になびくカーテン
何かを口走る前に
行かないと
幸せになりたいから

風になびくカーテン
翻らない重いスカート
微笑んでいるわたしの言うことのすべてが 
嘘でも真でもない


自由詩 お友達でいましょう Copyright ユッカ 2014-06-27 01:23:14
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