午前ろくじと午後ろくじ・・・
tamami

訪れようとする今日の始まりに
カーテンレールの音で線をひく


薄明るい空はやがて明るい朝となる
ベランダ越しに徐に空を眺める毎日
朝方ろくじにカーテンを開けたとき
今日もいつもの一日が始まっている


今日は何曜日かしら何日かしらと
曜日を確認し一日の予定を考える
それは意識的であり予定の中の事
いつしか考えながら手足を動かす


すべては無意識の中の作業であり
考えながら考えての行動ではなく
行動と思考とは相容れない内容を    
思考しつ日常のあれこれをこなす



無意識の家事や整理は記憶の外に置かれ
無意識な行動は置き忘れ仕舞い忘れの基
すべては心ここに非ずの所以であり続け
心の中はいつも思考で溢れては流れる

なのに、真っ白な心の中のキャンバスは
なのに、真っ白なまま何処か遠くを見る
ずーっと以前から見続けている遥か彼方
ずーっと見続けながら描いては模索する

一日は瞬くまに時の刻みさえ気付かずに
無意識のままトクトク流れの連鎖に居る
今日という時間や一週間や一ヶ月一年と
時に拘束されても時の空間世界で息吹く



すべては無意識の中の作業であり
考えながら考えての行動ではなく
行動と思考とは相容れない内容を
思考しつ日常のあれこれをこなす


夕方に今日の一日を振り返るのも
明日の予定を考えるのも何気ない
一日の行動の一つに必要な事柄で
それは意識的であり予定の中の事


やがて明るい夕となり暗い夜となる
徐に一日の終り行く空を眺める毎日
夕方ろくじにカーテンを閉じたとき
一日の終りの幕を閉じるかのように


過ぎ去ろうとする今日の終りに
カーテンレールの音で線をひく








自由詩 午前ろくじと午後ろくじ・・・ Copyright tamami 2014-06-25 14:37:49
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