かなしみとゆがみに寄せて
うめバア
かなしいことがあるのだ
だから黙っているのだ
言えないことがあるのだ
だから扱いづらいのだ
当然の怒りを、されど我慢しているのだ
きっと理解してもらえないのだから
どうにもならないとわかっていても
何度もそこへ、立ち戻ってしまうのだ
感情を、消し去ることでは解決されないと
とうの昔にわかっているのだ
でも、解決方法が見つからないでいる。
言葉が絡まり合ったままなのに
その上に、新しい言葉が降り積もり
また絡まりをつくる
絡まりは、新しい絡まりの元になり
いつしか勝手に絡まりが増殖し、自らの境地をつくり
息を潜めて、私の体をどんどん食べ始める
だから私は、いつも「助けて」と叫んでいる
怖くて、不安で仕方がない。
最初の結び目はどこなのだろう
ゆっくりと、ゆっくりと時間をかけて
丁寧にたぐっていかなければわからない
固くなった結び目をくぐり抜け
暗い道を歩いて見える先に
何があるかもわからずに
それでもまだ、歩き続けている