ノック
はるな


だが それは
扉から入ってくるとは限らない
ノックもしない

都会にもダイバーがたくさんいる
海べのようなプラットホームに
打ち寄せる通勤電車に

開けられた窓とか
流行のスナック菓子とか
好きなひとの好きなひとを好きになれないこと
扉だらけになっていく
わたしというからだ

あちらでは
高性能のミサイルが
空をむいている
ひこうきぐもを指さして
子どもたちが
笑っている



自由詩 ノック Copyright はるな 2014-06-24 00:07:38
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