はずれくじひいたみたいなすかすかのオレンジを憎んでみたりする朝に
そらの珊瑚
ちゅんとしか
啼けないでなく
ちゅんとしか
啼かない
くちばしの
下にある
君の発音器官が
そう決めたから
多くの言葉を持つ人は
たくさんの選択肢を持つけれど
ほんとうに伝えたい事柄を
あえて置き去りにすることもある
永遠に解くことのできない
たったひとつの音が
なぜこんなにも愛しいのだろう
心の底まで
無邪気に潜り込んできて
その音は
硬質であって柔らかい
自由詩
はずれくじひいたみたいなすかすかのオレンジを憎んでみたりする朝に
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そらの珊瑚
2014-06-23 09:39:13
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