ただしい孤独について
梅昆布茶

ただしい孤独は
凛として涼やかな音色であった

愛しい憂鬱は
窓辺に花をさして髪を梳かす

美しい季節は
褒めそやされて散る花びら達で
そこそこ保たれるものだ

どうしようもない時間は
誰かとキスをして費やすがいい

なにかを考えるよりは
直截的で感覚を説得するものに
従う方が楽しい

誰も善悪を知らず
それを問わない世界で遊ぶ
苦しみを引き連れて

いつか自分の言葉に立ち返る
曖昧で不完全で
それでも綴ってみようかとおもう

さいきん所有しないことが
いちばん自由なんだなって

維持することや
持続することに
ちょっと疲れているのかもしれない

借り物ならそれらしく
つつましく生きている人と
話したい

ふとそうおもった


自由詩 ただしい孤独について Copyright 梅昆布茶 2014-06-19 14:53:25
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