強がりなしずく
シズクにて
どうせ、なのです…
こうして内から外へ
溢れ出たしずくは
募るばかりの、愛すべき…悲しみ
「あなた」がそうさせたのでしょう?
いいえプカプカと浮かんで
溜め息と共に遠くの星に月に手を伸ばす
「私」がそうしたのです…
この、しずくは、
あなたには捧げないわ
ひとりでに、ついこぼしてしまっただけよ…
だけど、
早く…あの光よりも早く
掬いに来て?
ね…好きだよ
悲しいほどに
自由詩
強がりなしずく
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シズクにて
2014-06-15 00:11:06