ぐるり。
梓ゆい

衝突・亀裂・軽蔑

タールのようにうねる過呼吸。

ここから上がるために

日々研磨をする魂。

「それらの行為は、全てを賭けるというよりも

捧げるに近い・・・・。」

空の冷蔵庫

卓上の物が、そのままのリヴィングルーム。

そこは出かけたときのまま

眠りに入り

数回のねじまきでしか動かぬ

一畳間・・・・。

「先が見えるとき、何かが変わる?」

迷走を楽しむ男

澄み切った表情の女

本物とは何か?を探す青少年

現実よりも現状に泣いて

何が怖いのかが

見えなくなった・・・・。

(朝ガ消エル、生活リズム・・・・。)

反対方向の人々が

すれ違いざまに消滅する。

「ただひとつのために、百を捨てたとき・・・・

ひとつ得る物も、あるのだろう・・・・。」

少し乾いた洗濯物

コップ一杯の水

(道に詰まれたごみ袋が今、ようやくひとつなくなった・・・・。)






自由詩 ぐるり。 Copyright 梓ゆい 2014-06-08 07:17:58
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