『元気にしてますか？』という社交辞令に
私は『元気です』としか応えられません。
誰にもそうですが
とりわけ あなたには。


誰も彼も 自分のことで頭がいっぱいで
赤も青も知らん顔です。
生きているか 死んでいるかも
知らないような毎日が続きます。

それは 私が
そしてあなたが
こなさなければならない毎日なのだと
白も黒も言うのでした。

元気かどうかは聞くけれど
誰も助けてはくれません。
だってそれはあなたの毎日なのだから
白も黒も もう一度
グラグラの私の胸に
釘を刺しました。

助けはしないけれど
元気でないと困ると
金と銀は言いました。
だって友達じゃないかと
とうに疲れ果てた私に笑いました。


『元気にしてますか？』と
あなたが聞くから
私は『元気です』と嘘をつきました。

おかげで明日も
私は元気です。