女の子は忙しい
アンドリュウ

皆が手を取り合って歌うので
盛り上がった会場をあとに
裸の王様は出発する


皆が口をそろえて褒めるので
道中も王様は上機嫌
寒さも暑さも感じない
堂々と歩いてゆく


傍から見るとその姿は
どことなく滑稽にみえる
裸の王様と取り巻き達の一団は
お構いなしにズイズイと進んでゆく



もう王様も裸である事に気付いている
その事に取り巻き達も気付いている
誰もが疲れて倦み始めている
だが列は続いてゆく

ちっちゃな手で
王様を指差して
王様は裸よ!という筈の
女の子は塾とゲームで忙しい

皆の衆 目覚めよ
杖をついてそう怒鳴る
老婆もデイケアーの車が
何処かへ連れ去る


本当の事を言う者のいなくなった社会


止まらない茶番は続いてゆく
ただ倦みだけが蓄積されてゆく


自由詩  女の子は忙しい Copyright アンドリュウ 2014-05-28 18:14:10
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