変化
アンドリュウ

どんなに衣服を纏っても
温かい血が流れてなければ
あなたは爬虫類のように
笑うことすら覚束ない

どんなに体を洗っても
心の色は顔に出る
何処からともなく漂う腐臭は
消す術もない

一番柔らかいものが
一番大切なもの
一番無防備なものが
一番尊い

実は誰もがそれに気づいている
あの路地裏を徘徊する猫でさえ
柔らかな乳房と舌を携えている

だから君に告げよう
ただ微笑めと
理由なんかない

微笑むことで
ゆっくりと
世界はへんげする
信じなくてもいい
鳥が鳴くように
花が咲くように
ただ微笑めと…


自由詩 変化 Copyright アンドリュウ 2014-05-26 17:09:05
notebook Home 戻る