『ひらり』
にかほ あや

『ひらり』

泣くことを 許さなかった
わたしは 自分を
「弱いな」って笑った
ここで 思い切って泣いてしまえば
あなたを困らせることが
できたかもしれないのに…
自分を頑に強く見せたがるわたしを
わたしは笑ってしまった
泣けば良いのに
笑ってしまった
ひらりと自分の中で
音がした
それは 泣けなかった代わりに落ちた
私のわがままの音


自由詩 『ひらり』 Copyright にかほ あや 2014-05-23 10:22:47
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