ほつれる
ららばい
嘘に嘘を塗り重ねて
このまま自分を守り続けたら
どこかから結び目がほつれて
するすると狡い中身が出てしまいそう
たとえほつれなくても
少しゆるんだ結び目の隙間から
顔を覗かせた何かしらの違和感は
私に対する不信につながるのだろう
なんかもう疲れたな
自分を繕って器用に生きていくことができる人が
社会人として正しいのなら
誰が
嫌だとか
怖いだとか
偉そうだとか
嫌われてないかだとか
どう評価されているかだとか
どうだとかこうだとか
ひたひたと背後から忍び寄って
私を呑み込みそうになる
そんなものたちなんて
どうでもいいくらい
もう
どうでもいいくらい
強い人になりたい