ほつれる
ららばい

嘘に嘘を塗り重ねて
このまま自分を守り続けたら
どこかから結び目がほつれて
するすると狡い中身が出てしまいそう

たとえほつれなくても
少しゆるんだ結び目の隙間から
顔を覗かせた何かしらの違和感は
私に対する不信につながるのだろう

なんかもう疲れたな
自分を繕って器用に生きていくことができる人が
社会人として正しいのなら

誰が
嫌だとか
怖いだとか
偉そうだとか
嫌われてないかだとか
どう評価されているかだとか
どうだとかこうだとか
ひたひたと背後から忍び寄って
私を呑み込みそうになる
そんなものたちなんて
どうでもいいくらい

もう
どうでもいいくらい
強い人になりたい



自由詩 ほつれる Copyright ららばい 2014-05-19 21:58:10
notebook Home