異国の街に
吉岡ペペロ
ずいぶん僕は日本でも
異国の街を歩いていたようだ
成田から12時間かけて
-7時間の時差がある街に座っていた
気持ちはなにも変わらなかった
ひかりや景色、風やひとを見つめながら
それとは関係ないことを自問自答していた
そうやって生きてきた
これからもこうやって生きてゆくのだろう
車輪が軋む
路面電車がゆきすぎる
おっさんがチェスで遊んでいる
黄色くきれいに揚がったポテト
日曜日だから店はほとんどが閉まっている
孤独がなにか
宝物のように思えてくる黄昏れ
ずいぶん僕は日本でも
異国の街を歩いていたようだ
成田から12時間かけて
-7時間の時差がある街に座っていた
気持ちはなにも変わらなかった
ひかりや景色、風やひとを見つめながら
それとは関係ないことを自問自答していた
そうやって生きてきた
これからもこうやって生きてゆくのだろう