雨
ただのみきや
すべる 若葉の上を
果てしのない空の歴程を越え
円い揺りかごに大地を包む
はねる ピアノのように
ひび割れた思想の冷たい黙示の上を
目覚めの兆しを死者の鼻先で踊る
はじける 終わりへの歓喜
花を俯かせ毛虫の背を飾り
幼子は魚の頃の夢 波紋の
音導
(
おとしるべ
)
《雨:2014年5月16日》
自由詩
雨
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ただのみきや
2014-05-17 06:29:37
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