純心
ヒヤシンス


よく晴れた朝のテラスで 鳥達のさえずりを聴く。
少ない睡眠でみる暗い夢が表の世界に放出される。
私は庭に咲く菜の花に囲まれて
今ここに在ること そのことに深く感謝する。

全ては思い過ごしがなせる技。
私の見る夢は 私の心に根を張り
それは粘着質のように纏わりついてくる。
しかしそれは私の心の話 わけもない

怒りを内に向けることが出来るなら
優しさを外に向けて放ったほうが良い。
私は公園を掃除する。優しい人々は私の心を清めてくれる。

掃除の後にテラスで飲む珈琲は格別だ。
木々の緑と 色鮮やかな花々。
在ることのすべてに感動し 私は少し涙ぐむ。


自由詩 純心 Copyright ヒヤシンス 2014-05-15 11:48:14
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