微かな音
殿岡秀秋

公園の
並木道で
かすかに
聴こえる音
の精をさがす

淡い
色すらない
音の精の
羽が
ひらひら舞うのに
輪郭が
ぼんやりしてきた
こころが
よりそう

ためきれないで
溢れでた
空の涙が
粒になって
落ちてきて
葉にふれて
羽になるときに
立てる
あるかないかの
音のなかに
吸われていく
ぼくのこころ







自由詩 微かな音 Copyright 殿岡秀秋 2014-05-15 05:51:14
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