郭公鳥
黒髪
郭公鳥の棲家に愛からあぶれたオス達が押し寄せる
カラフルな羽の色に目を回した後で雑な色使いに心を和ませる
目を開けたら次の朝
共同の空間に色が寄る
感覚の魔法が
救急の知らせを聞き
鼻を明かそうとした通り道に声を届けている
愛さえも踏み潰したオス達が一時の原理に慰めを見出す
最初からここでやるのがよかったよ
空腹を満たすためになんでも口に入れる
見境ないハンパ者が頭をそびやかして通る
先導者も行き場をなくした
もう何処へも行けないから
別のときに譲るべき役割
癒されるために起きる
快楽の遊びは又の機会さ
知りたいほんとうの意味だけを
聞きたい胸の中にあった声を
終わりのない日常をデコレートするために太陽の光を吸い込む
倦怠の墓場には死神がうろつき回る
君とつがいになって飛び立ちたい
重力の鎖を引きちぎって
一本一本の羽根が感覚を持ってざわめきたてる
静かに聞き耳を立て
聞き耳を立て