連休明けの
イナエ
ブラックボディのノートパソコンを開け
キーボードに伸びる手を追い越して
パネルに伸びた指が
無作為にキーを叩く
SACK DON SEX…
夜明け前の画面に触れた指先から
水が泡立ち溢れ
大輪の芥子が口を開く
めしべの唇に隠微な笑みが浮かんで
舌が伸び わたしの眼球を舐める
色彩の渦に捲かれ
独楽のように廻る肉体は
染色されて様々な物を産む
飛び散る彩の炎は大地に張り付き
感情が萌え立つ
観光水路のメタボなコイが
半ば崩れた口を開け
奥に覗く女陰の発語する音が
直接わたしに刺さる
フック ファック ダッグ