連休明けの
イナエ

ブラックボディのノートパソコンを開け
キーボードに伸びる手を追い越して
パネルに伸びた指が
無作為にキーを叩く

 SACK DON SEX…

夜明け前の画面に触れた指先から
水が泡立ち溢れ 
大輪の芥子が口を開く
めしべの唇に隠微な笑みが浮かんで
舌が伸び わたしの眼球を舐める

色彩の渦に捲かれ
独楽のように廻る肉体は
染色されて様々な物を産む
飛び散る彩の炎は大地に張り付き
感情が萌え立つ

観光水路のメタボなコイが
半ば崩れた口を開け
奥に覗く女陰の発語する音が
直接わたしに刺さる
 
 フック ファック ダッグ  


自由詩 連休明けの Copyright イナエ 2014-05-08 09:23:58
notebook Home 戻る