early summer
within

神も仏もないので
修羅は泣いた

結晶が壊れてゆく傍らで
産女の子が動いた

それでも生きていかねばならない
あり続けるのなら
甘んじて

それができないのなら
修羅はすべてを捨てて
神にならなくてはならない

産まれてくる子は
いつか
修羅を見るのだろう
すべてを失った修羅を


自由詩 early summer Copyright within 2014-05-06 18:30:27
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