夜明け前の戯言
ヒヤシンス
眠れない夜に吸殻だけが溢れてゆく。
君は誰?
僕の味方?
それとも君も偽物?
明けてゆく窓越しに過去がものすごい勢いで覆いかぶさってくる。
君は今幸せかい?
君は誰かに守られているかい?
それともたった一人で全てを背負っているのかい?
きっと君は今、十分に頑張って生きているんだろう。
でも無理をしちゃいけないよ。
いつも誰かが君を見守っていてくれるんだから。
同情するなと言いたげな君の顔が見えるよ。
僕も同情は好きじゃない。
でもほんの少しだけ、特に夜明け前は君と心を分かち合いたいんだ。