ウルミシュ【潤朱】
ハァモニィベル

ポエジーが何色なのか、オレは知らない。

何色のポエジーをお前が欲しがってるのか、オレは知らない。

〈詩情経済〉の鬼市では何色が光り輝くだろうか

沈黙交易のむこう側で、

お前が静かに流してる涙を、

不器用で拭けもしないくせに

もっと溢れさせた涙の、

一粒が落ちる音が

いつか聞こえる日が来る、なんて、

錯覚を塗り篭めた指に

指に膠り着いた潤朱の

今は、どこまでも、ただ、

燻んだ色しか見えぬ歳月を透して

やがて、鮮やかに光る

褪色のないこの輝き







自由詩 ウルミシュ【潤朱】 Copyright ハァモニィベル 2014-04-14 15:35:10
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