薄紅の炎
ハァモニィベル
聞こえるだろうか? 一枚の、
絵画が
まるで、狂喜の
舞踏会 そして 夜のしじま
戻りなさい
描くように 描くように
微笑みを浮かべながら
描くように
ひらひらひらひらひらひらひらひら
宙を、抽象的に、踊り狂って、舞う
呼吸を殺害し、
地面に転がった屍の、 花・・・花・・・花・・・花・・・
花花花花花花花花花花花花花花花
花花花花花花花花花花花花花
花花花花花花花花花花花
花花花花花花花花花花花花花花名花
花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花花・・・・・・
額縁からハミ出し飛び出して来る
生まれ落ち吹き荒れた
美の、
呼吸(いき)の、
薫り、を、
掻き乱す絵筆の調べ、の、
薄紅に咲き誇り散った炎の歴史を
風はどこへ伝えるのだろう
哀しみの中で、
確かに生きたという
この証を